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2025.05.27

「自動箱包み装置」武藤栄次賞優秀設計賞を受賞

株式会社アビリカは、公益社団法人 日本設計工学会主催の武藤栄次賞優秀設計賞において、当社の「自動箱包み装置開発」が2024年度の賞を受賞したことをお知らせします。

「武藤栄次賞優秀設計賞」は、企業や研究機関において開発された製品や装置について、独創性、設計における重要な工夫、社会的な波及効果、特許及び実用新案の取得状況を主なる審査基準として、個人あるいは団体に贈賞されるものであり、当社としては「自動瓶飾り装置開発」に次ぐ2回目の受賞となります。 

表彰式は2025524日に執り行われました。

 

【開発の背景】

当社には、包む・結ぶ装置の開発に実績 があります。新しい装置の開発を検討する段階で、新入社員の「モノづくり研修」におけるアイデアと、これまでの技術の知見を併せ、他社による自動化が実施および検討されていない「スクエア包み」に着目しました(自社調べによる)。さらに、贈答用の物品などでは、「スクエア包み」が好まれる場合も多く、自動化が希求されていたため、実用レベルにおいてスクエア包みができる「箱包み装置」の開発に着手しました。

【開発の概要】

「スクエア包み」は、物品を上下反転させることなく包装紙の四隅をそれぞれ側面に沿って持ち上げ、上面中央で合わせるように折り曲げる包装方法ですが、四隅の角および、上面の頂点を中央で正確に合わせるために「化粧折り」を施すことが課題となりました。解決手法としては、化粧折り時、包装紙を「立ち上げる部分」と「折り曲げる部分」をつくる独自の形状の部品を開発することにより、約2cm幅の化粧折りが可能となっています。それにより、仕上がりがキレイで正確な包装をすることができました。

【今後の展望】

今後は、自社開発「自動箱結び装置」との連結により“包むから結ぶ”の一連の動作を自動化する装置の開発を目指し、人手不足の現場に安定した品質で対応できる装置の開発に貢献していきます。

当社は「未来価値を創発する~Future Value Possibilian~」を企業理念とし、世の中の複雑で繊細な作業を自動化できるよう、今後も技術開発を進めてまいります。

【ご参考】

・自動瓶飾り装置 https://www.abilica.co.jp/products/products-418/

・自動箱結び装置 https://www.abilica.co.jp/products/products-482/

・自動箱包み装置 https://www.abilica.co.jp/products/products-2749/